他人のフンドシで相撲を取りやすい時代
先日、こんなニュースがありました。
【マジかよ】Facebook やTwitter をすると思考力が損なわれることが判明 | ロケットニュース24
自分にも思い当たる節があるなぁ、と反省。
最近のWebニュースは、速報性を主とするニュースだけでは無く
ニュースに対しての見解を主とした記事も多く含まれております。
過去であれば、最も見られているであろうYahooニュースに掲載されているのは
新聞や雑誌からのフィード情報で、そこにあるのは事実を報じる記事が主でした。
それが、現在はBlogosやYahoo個人といった、著名人がニュースに対して意見を述べる
プラットフォームが多く出てきており、また人気を博しております。
そうなると、一般ユーザーのニュースに「期待」するものが変質してきているのかなぁ、と。
速報性から、そのニュースに対する賢い見方、みたいな物を求めていると思います。
他人のフンドシ(意見)で発言し、賢くなった気になる。
記事でも指摘している通り、考えるという行為に対して怠惰になっているのでしょう。
僕が感じるBlogosの長所は、「中立な立場のプラットフォーム」という点です。
右寄りの意見も、左寄りの意見も両方を載せているからこそ、多面的な見方ができます。
一方で、自分の頭で考えない人は、両極端な意見を見た時
「まぁ、どっちの意見もあるよね。」と、自分の意見を明らかにする事を
放棄する事もあると思います。(僕も良くあります。反省。)
それだけで無く更に悪いのは、意見が無いからこそ、自分の意見を持っている人に対し
借りてきた知識で批判を行う行為だと思います。
最近は、Web上でも様々な出来事に対し、議論が行われる為、どんな意見に対してでも
批判や指摘は行われます。
他の場所で同様の議論が行われた時に、さも自分の意見の様に発言・指摘して自己満足に浸ってしまう。
そうした事が容易にできてしまう環境にあるというのは、注意すべき点だと思います。
受信したニュースを流すだけでなく、また意見を眺めるだけでなく
「自分はどう思うのか?」という事を立ち止まって考えないと、簡単に考えなくなってしまいますね。