Web広告(レップ)のマーケティング社畜の備忘録

日々のニュースや雑感を備忘録的にまとめます。

ヤンキー論とリクルート「子供に夢を託すな」CMの共通点

前回のブログに書きたかったんですが、長くなってしまいそうだったので分割して書きます。

ヤンキー論を語る際の上から目線について書きましたが、もう一つ感じる事が「商業活動を押し付ける下劣さ」です。

そもそも、ヤンキー論の流行自体(≠最初に提示)は、博報堂生活研究所の原田曜平氏が「ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体(

Amazon.co.jp: ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書): 原田 曜平: 本

)」で述べられた事に始まると思われます。

本書でも述べられていましたが、体験型消費を旺盛に行うという事で、今後の広告活動に力が入れられる層なのでしょう。

 

どの様なコミュニケーションが為されるのか、これからの検討だと思いますが少なくとも現時点での分析内容を見ると、明らかになると思います。

それは「お前達の知らない世界がある。もっと幸せになれよ!」です。

何しろ【低所得】【保守的】【成長を求めない】とネガティブワードのオンパレードによる分析なのですから、現状に満足している彼達に対し、より良い世界(があると思わせ)へ誘う内容になると推測されます。

 

■「本当のお前はこうだ!」と押し付る下劣さ

上記の様なコミュニケーションは、最近リクナビネクストでも見受けられました。

リクナビNEXT 「子どもに夢を託すな。」 フル - YouTube

このCMで子供達が一斉に歌うシーン冒頭で「本当はあるんだろう。やりたい事が」と歌います。

うるせぇ!ねえよ!!てか、余計なお世話だバカ!!仮に有ったとして、今の俺は不幸だと言いたいのか!!??

と心底思います。

これと同じ事が、ヤンキー論でも言われていると思います。

もし「マイルドヤンキー」に当たる人が、自分達を評している内容を読んだらどう感じるでしょうか。今を幸せに思っているのに、まるでそれが仮初である様な書かれ方。本当に余計なお世話です。下劣です。

 

■マイルドヤンキー層へのアプローチは、どうあるべきか

既に受け入れられている文化(土日はイオン/車はワンボックスカー等)を、徐々に広げていく方法。それが必要なハズです。

ネット以前の広告代理店型広告は効かないし、ヤンキー層にはなおさらです。

必要なのは夢では無いんです。日常のちょっとした幸せの回数が増えたり、もうすこし幸せになる事なんです。

違う文化や生活スタイルを見せ、そこに金や時間を注ぎ込ませるなんて事は、ネオヒルズ族の皆様方で十分です。

こんな事、プロの広告代理店の皆様には耳にタコかもしれませんが、余りに分析方法が上から、且つ金の臭いがするぞ~!という物だったので感じた事を書きました。

よし、これでヤンキー論は十分。お腹いっぱい!!