ネイティブアドの「ネットワーク」が登場。それは危険ではないか!?
※この記事は、媒体資料を読んでいない僕の「戯言」です。この商品へのクレームでは無く、あくまで「ユーザーへの見え方を工夫するだけが、ネイティブアドじゃないよね」と言いたいのです。
■App2goとCAモバイルが、ネイティブアドの”ネットワーク商品”を提供
少しばかり前の記事になりますが、以下のリリースがでておりました。
App2goとシーエー・モバイル、ネイティブ広告ネットワーク「NATS」リリース (1/1):MarkeZine(マーケジン)
「NATS」は、閲覧者がより深い理解や関心を示すような、コンテンツ性の高い広告を、「Ameba」を含む複数の提携メディアにおいて、コンテンツの一部として掲載することができるアドネットワーク。
さすがスマホに強いサイバーエージェントグループ。
ネイティブアド市場が立ち上がる前に、率先して広告商品を出してくる素早さは流石です。
・・・が、ネイティブアドの”ネットワーク”って一体何なんでしょうか…?
■ネイティブアドって何だっけ?
僕なりの(それじゃダメなんだろうけど)見解は、以下のブログにまとめています。
ネイティブアド広告とは、結局何なのか? - Web広告(レップ)のマーケティング社畜の備忘録
その先では、キチンとユーザーに価値ある情報を提供する。
ユーザーは、ネイティブアドに触れた時に「価値ある情報」の提供を経験できる。
そこに生まれるのは、メディアと広告主・そしてネイティブアドに対する「信頼感」です。
この形こそが、今まで無関心という関係にまで成り下がった「広告とユーザー」が目指す、新しい形では無いでしょうか。
上記の様に考えております。
これは、「他コンテンツと同様の表現方法である」という、メディアへの掲載形態だけでは無く、リンク先のコンテンツも併せて重要である、という事です。
■アドネットワークって?
アドネットワークの説明は、ググればすぐ出てくるので省きますが
「掲載形態」と「リンク先のコンテンツ」でいうと、前者を効率的に行うというものです。
このリリースだけでは分かりませんが、単純に「各メディアのコンテンツっぽく見せる為のネットワーク」なのかもしれません。
■ネイティブアドネットワークは信頼関係を壊す!?
その場合、本広告商品を採用したメディアに待つのは「ユーザーとの信頼関係の既存」では無いでしょうか。
「PRって書いてある」というのは媒体側の論理で、ユーザーからすればコンテンツと同じ形式での掲載。
そのリンク先が単なるセールスLPであれば…。ユーザーは「PR」と書いてあるコンテンツをドンドンとクリックしなくなるでしょう。
その結果、ネイティブアドも結局効果が悪くなってきたね、という話にならないか…。
この広告形式の本質は「刈り取り」にあるのではなく「商品・サービス啓蒙」にあると思います。
今後も本商品や各社のアプローチを注視しつつ、自分の仕事でも取組みを急ぎます。