【Web】ウェブとはすなわち現実世界の未来図である
題名ではどういった内容の本なのか、イメージし辛いですが
乱暴に言ってしまえば
「ウェブ文化がリアル社会にも影響を与え、よりオープンな世界を作る」という本です。
まだまだリアル社会とネット世界の間には、溝が多いと思います。
それは、互いの文化差や商慣習の違いが大きいですが
バランスを取る事で、新たなビジネスモデルや価値を作り出すチャンスです。
では、ネットが入ってくる事で今の世界はどの様に変質し
また、未来はどうなっていくのか。
以下に書評としてまとめてみました。
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■Web2.0以降の世界変化について
〈情報受容の”質”変化〉
・情報の重要性はfacebook登場以降、「露出量」から「強弱」になった。
それは個人別にカスタマイズされた情報で「信頼」「愛着」「共感」へと繋がっていく。
・情報は「フラット」では無く、発信者の信頼性に紐づく「強弱」を持つようになる。
→結果として、自分にとって必要な情報であれば「情報があなたを見つける」世界へ変化した。
→RSSの様に自分で定義せずとも、facebook/twitter/cookieデータでの行動を活用し、リコメンデーションされる。
〈個人は、何を受け取るかをデザインする〉
・キュレーション型の情報発信が増える中、"自分で情報をデザインする"という意識が重要になる。
・旧来の様に情報を押し付けられるのでは無く、自分のソーシャルグラフに誰を/何を紐づけるかを意識すべき。
・また、情報が断片化される中、それらを文脈の中で語る"キュレーター/編集者"の役割が重要になる。
※コメント※
Web上での「セルフブランディング」が重要になっています。
それは有名になるという事では無く、「こういう人間に見られたい」という振る舞いを行う事。
ページ閲覧履歴やシャアした記事内容等が、リコメンドに使われる為
著者の言う「人間中心主義」も課題は多いと思います。
簡単にフィルタリングできる仕組み、作れないでしょうかね。
例えば、家電量販店でPC購入やネット申し込みをした際に
数百円で任意(アダルト系や消金等が主かな?)のサイトや情報閲覧履歴を
残さない様なサービスをすれば、ニーズは高いと思うんですけどね。
そういった人達には、リターゲで鬱陶しい広告が出され続けるハズなので。
■「シェア」が生み出す新しい資本主義
〈ネットに広がる〝シェア〝の文化〉
・個人と個人が繋がるウェブの世界では、自らの資源を他者に無償で提供する"シェア"という考え方が普及している。
・評判経済/注目資本主義という考え方は、先に評判や注目を集める事で、後の換金化に繋がるという考え方。
→リアル社会と異なり、複製可能なプログラムやコンテンツが多いウェブでは、初期の労力のみに目を瞑れば良い。
〈シェアが作り出す、新たな価値〉
・従来のビジネスでは、既得権益や資源を自社で囲い込む考え方が一般的。
その結果、実際は使われていないものが多く存在していた。
・シェアの概念では、インターネットを介して余剰資源とそれを欲している人を繋げる事ができる。
そこに新たなビジネスチャンスが生まれる。
・また"所有"に対する考え方も変化している。単純な所有よりも「必要な時に、必要なだけ」という考え方で
カーシェアリングや空き部屋の賃貸が広がっている。
更に、その貸し借りに物語性を付加させた「エアビー&ビー」等、価値自体が所有では無く「物語」に移っている。
〈シェア/オープンに必要な事〉
・参加者には「信頼性」が求められる。単純な性善説によって決められるのでは無く
「誰が」という点を評価ポイントが、参加や活動の際に重要詩されるようになる。
・また、「何を」「どこまで」オープンにするかを自己で決める必要がある。
そこにはプライバシーや倫理の問題もついてくる為、良く考え自己決定する必要がある。
※コメント※
元々、インターネットとは〈シェア/オープン〉の考え方で成り立っています。
そういう意味ではIT業界の人には当然の考え方かもしれません。
一方でマスメディアやメーカー等、著作権や権利が非常に複雑な業界からすると
あまりに異色な考え方で、自らのビジネスを毀損する様に見える為、今まではネットに反発がありました。
しかし、今やテレビ局にYoutubeが公式チャンネルを持つ等、かなり柔軟に対応がされる様になりました。
まだまだ業界一丸で、というよりも個別企業の取り組みにとどまっている為
コンソーシアム的に取りまとめ、推進する団体が必要だと思います。
■ウェブをコピーした社会が向かう未来
・Googleグラス/3Dプリンター等、以前は不可能だと思っていた世界が、簡単に一般人の手に渡る様になった。
それは、プロとアマチュアの垣根を簡単に越えられる時代という事である。
・また、1次産業と言われる今までネットが普及していなかった地域にも、ネットが広がる事で
今まで出来なかった従事者への情報伝達を通じ、単なる作業者では無い新たな労働を提供できる。
・「人間中心主義」を考えた時、その解決策としてウェブ技術やウェブの考え方は、変革のキッカケになる。
※コメント※
作者はウェブ万歳!と言っているのでは無く、現実社会にある課題を解決したり、可能性を広げる際に
ウェブの技術や考え方が生きてくる、と主張しています。
確かに、PCやスマホだけでなく、ウェアラブルと呼ばれる身に着けるデバイスやIOT(Internet of things)が
広がる事で、我々の周辺には常にネット接続され情報が飛び交う世界が待っています。
その状況を否定するのでは無く、リアルの社会が抱えている課題解決に活かせられる様な活用が
できる様に、ネット業界の方々(私含め)は取り組んでいきたいです。
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ネイティブアドの「ネットワーク」が登場。それは危険ではないか!?
※この記事は、媒体資料を読んでいない僕の「戯言」です。この商品へのクレームでは無く、あくまで「ユーザーへの見え方を工夫するだけが、ネイティブアドじゃないよね」と言いたいのです。
■App2goとCAモバイルが、ネイティブアドの”ネットワーク商品”を提供
少しばかり前の記事になりますが、以下のリリースがでておりました。
App2goとシーエー・モバイル、ネイティブ広告ネットワーク「NATS」リリース (1/1):MarkeZine(マーケジン)
「NATS」は、閲覧者がより深い理解や関心を示すような、コンテンツ性の高い広告を、「Ameba」を含む複数の提携メディアにおいて、コンテンツの一部として掲載することができるアドネットワーク。
さすがスマホに強いサイバーエージェントグループ。
ネイティブアド市場が立ち上がる前に、率先して広告商品を出してくる素早さは流石です。
・・・が、ネイティブアドの”ネットワーク”って一体何なんでしょうか…?
■ネイティブアドって何だっけ?
僕なりの(それじゃダメなんだろうけど)見解は、以下のブログにまとめています。
ネイティブアド広告とは、結局何なのか? - Web広告(レップ)のマーケティング社畜の備忘録
その先では、キチンとユーザーに価値ある情報を提供する。
ユーザーは、ネイティブアドに触れた時に「価値ある情報」の提供を経験できる。
そこに生まれるのは、メディアと広告主・そしてネイティブアドに対する「信頼感」です。
この形こそが、今まで無関心という関係にまで成り下がった「広告とユーザー」が目指す、新しい形では無いでしょうか。
上記の様に考えております。
これは、「他コンテンツと同様の表現方法である」という、メディアへの掲載形態だけでは無く、リンク先のコンテンツも併せて重要である、という事です。
■アドネットワークって?
アドネットワークの説明は、ググればすぐ出てくるので省きますが
「掲載形態」と「リンク先のコンテンツ」でいうと、前者を効率的に行うというものです。
このリリースだけでは分かりませんが、単純に「各メディアのコンテンツっぽく見せる為のネットワーク」なのかもしれません。
■ネイティブアドネットワークは信頼関係を壊す!?
その場合、本広告商品を採用したメディアに待つのは「ユーザーとの信頼関係の既存」では無いでしょうか。
「PRって書いてある」というのは媒体側の論理で、ユーザーからすればコンテンツと同じ形式での掲載。
そのリンク先が単なるセールスLPであれば…。ユーザーは「PR」と書いてあるコンテンツをドンドンとクリックしなくなるでしょう。
その結果、ネイティブアドも結局効果が悪くなってきたね、という話にならないか…。
この広告形式の本質は「刈り取り」にあるのではなく「商品・サービス啓蒙」にあると思います。
今後も本商品や各社のアプローチを注視しつつ、自分の仕事でも取組みを急ぎます。
ヤンキー論とリクルート「子供に夢を託すな」CMの共通点
前回のブログに書きたかったんですが、長くなってしまいそうだったので分割して書きます。
ヤンキー論を語る際の上から目線について書きましたが、もう一つ感じる事が「商業活動を押し付ける下劣さ」です。
そもそも、ヤンキー論の流行自体(≠最初に提示)は、博報堂生活研究所の原田曜平氏が「ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体(
Amazon.co.jp: ヤンキー経済 消費の主役・新保守層の正体 (幻冬舎新書): 原田 曜平: 本
)」で述べられた事に始まると思われます。
本書でも述べられていましたが、体験型消費を旺盛に行うという事で、今後の広告活動に力が入れられる層なのでしょう。
どの様なコミュニケーションが為されるのか、これからの検討だと思いますが少なくとも現時点での分析内容を見ると、明らかになると思います。
それは「お前達の知らない世界がある。もっと幸せになれよ!」です。
何しろ【低所得】【保守的】【成長を求めない】とネガティブワードのオンパレードによる分析なのですから、現状に満足している彼達に対し、より良い世界(があると思わせ)へ誘う内容になると推測されます。
■「本当のお前はこうだ!」と押し付る下劣さ
上記の様なコミュニケーションは、最近リクナビネクストでも見受けられました。
リクナビNEXT 「子どもに夢を託すな。」 フル - YouTube
このCMで子供達が一斉に歌うシーン冒頭で「本当はあるんだろう。やりたい事が」と歌います。
うるせぇ!ねえよ!!てか、余計なお世話だバカ!!仮に有ったとして、今の俺は不幸だと言いたいのか!!??
と心底思います。
これと同じ事が、ヤンキー論でも言われていると思います。
もし「マイルドヤンキー」に当たる人が、自分達を評している内容を読んだらどう感じるでしょうか。今を幸せに思っているのに、まるでそれが仮初である様な書かれ方。本当に余計なお世話です。下劣です。
■マイルドヤンキー層へのアプローチは、どうあるべきか
既に受け入れられている文化(土日はイオン/車はワンボックスカー等)を、徐々に広げていく方法。それが必要なハズです。
ネット以前の広告代理店型広告は効かないし、ヤンキー層にはなおさらです。
必要なのは夢では無いんです。日常のちょっとした幸せの回数が増えたり、もうすこし幸せになる事なんです。
違う文化や生活スタイルを見せ、そこに金や時間を注ぎ込ませるなんて事は、ネオヒルズ族の皆様方で十分です。
こんな事、プロの広告代理店の皆様には耳にタコかもしれませんが、余りに分析方法が上から、且つ金の臭いがするぞ~!という物だったので感じた事を書きました。
よし、これでヤンキー論は十分。お腹いっぱい!!
"マイルドヤンキー"という言葉に見る優越感について
凄く今更ですが「マイルドヤンキー論」が大人気ですね。
ソーシャルメディア上でも、いくつもニュースが拡散されています。だからこそ、そのテーマの書き手が増えて、流行ってる感が出て、みんないいね!を押して、また書き手が増えて・・・というサイクル中なんだろうけど。(俺もか)
僕の地元は和歌山県の田舎ですので、分析されている人達が存在する事は納得感があります。東京に出てきている僕の方が珍しいですからね。
そうした議論を見ていて感じるのは「何を上から目線で偉そうに言ってるの?」って事です。
以下に整理して書いて行きます。
■成長を目指さない=悪 という謎理論と優越感
マイルドヤンキー賞賛とその先にあるもの、、、 | Gen Shibayama
ハフィントンポストに投稿されたこちらの記事。かなり拡散されて人気ですね。
ここではマトリックスを使って、マイルドヤンキーを以下の様に分析しています。
【内向的(友達を開拓しない)】×【ITへのスキル関心が低い】
その対極にある”エリート”として
【社交的(友達を新規開拓する)】×【ITへのスキル関心が高い】
・・・なんですか、これは。前半はまだしも、大義にあるのが「エリート」って。
これでは、マイルドヤンキー=落ちこぼれ って言ってますよね。(まぁ実際、記事の論調はそうなんですけんどね。)
このブログだけで無く、他のブログでも「マイルドヤンキーはバカで低収入だから、このままだと利用されるよ~ヤバいよ~」とご丁寧に言っています。
ご存知でしたか 日本人の9割がヤンキーになる 1億総中流の時代はよかったなぁ | 賢者の知恵 | 現代ビジネス [講談社]
『マイルドヤンキー』の楽観と悲観/奥深いヤンキー問題 - 風観羽 情報空間を羽のように舞い本質を観る
そして、やばいよ~の根拠として以下を挙げる。
『学校』のような『モラトリアム環境』でならともかく、魑魅魍魎のグローバル市場で生き残りたければ、思想も、策も、知性も、クリエイティブなイノベーションも、外国人との交流も、今より一層必要がになることは疑い得ない。率直にいえば、今後のビジネスの現実は、『マイルドヤンキー』には非常に厳しいものになるだろう。
この主張自体は間違っているとは思わない。が、ヤンキー層に限った話では無く、日本の労働市場全体に言える話ですよね。
勿論、彼達の賃金は下がり続け搾取される側になるだろう。だが、それの何がいけないのでしょうか。
その中で相互に支えあい助け合いながら、低収入ながら生きていくと選択肢は認められないのでしょうか。
ヤンキー層の特徴である「家族的」という点を活かした生活スタイルを模索・提案した方が、よっぽど建設的で健康的だと感じます。
上位を目指す事こそ善!という論調は、経済的に潤っている自分の立場が正しい!という考えから来る優越感に浸った見解だと思います。
下記のブログの様に〈緩やかな階層社会〉を認める事こそ、多様性が増している現在には必要なのでは無いでしょうか。
【Web】ルールを変える思考法
ニコニコ動画を運営する株式会社ドワンゴの経営者、川上量生さんの著書。
川上さんは、良くネットメディアでも記事を拝見しますが、ロジックと感性両方がずば抜けており、且つバランスが非常に取れているイメージです。
社長でありながら、無給でスタジオジブリでも働かれる等、めちゃくちゃユニークな経営者。
その川上さんが、経営やコンテンツについて詳しく本著で述べられています。
読後の感想
ロジックと感性のバランス感覚が、めちゃくちゃに優れている経営者
川上さんは「ロジックの人」と感じます。元々がエンジニアなので、当たり前っちゃ当たり前なんでしょうけど。
その上で感性の重要さも理解している。そこに入り込む為に、感性をロジックで分析・言語化して曖昧にしない様に徹底する。
そして最後の感性の部分については、エイヤ!で突っ走る度胸を持っていらっしゃいます。
ドラッカーも「経営は科学(サイエンス)でもあり、芸術(アート)でもある」と述べています。前者をロジック・後者を感性と置き換えても良いと思います。
まさにそれを体現している経営者だと感じましたし、その重要性を再認識しました。(僕はどうしてもロジック重視で、感性部分を疎かにしがち)
■川上さんの根底にあるもの
根っからのゲームオタク
川上さんは、インターネット通信黎明期からゲームにハマっており、有名ゲームの立ち上げ期にいくつも参加していました。
そこで出会った優秀なゲーマー達を、ドワンゴにも入社させたりしている様です。
そうしたゲームの中でも、反射神経で戦う格闘ゲームでは無く、戦略性が要求されるシミュレーションゲームが好きで、そこでの多層的な思考の立て方が、現実世界でも役立っている様です。
また、初期のゲームではルールに穴があり、ゲームプレイに不便な事が多くありました。その時、川上さんは自らが発起人となり、より便利になる様な新ルールを作り、それがスタンダードとなる経験をしたそうです。
思考力を鍛えるにはゲームが適していると考えている理由のひとつは、シミュレーションゲームに勝つためには、まず「ルールの確認と検証」から始め、「そこから最適解を探していく」という作業が必要だからです。(p33)
昔の子どもたちは、鬼ごっこや缶蹴りといった遊びをするにしても、「どうすればもっと面白くなるか」「どうすれば、遊びをしている場所(地理的・環境的条件)を活かすことができるか」といったことを考え、ルールを変えたものです。そんなことをしてきた経験から、”ルールを変えるという発想”を自然に持つことができています。(p36)
ゲームにどっぷり浸かった経験が、そのまま今の川上さんの人間性・スキルに繋がっている様です。
■コンテンツ論
コンテンツとは何か
川上さんは、コンテンツを以下の様に定義しています。
コンテンツとは、わかりそうで、わからないものである(p60)
この理由を、人間の生存本能の話を引き合いに語ります。つまり、今まで生きていく中で既知の物や余りに関係の無い物については、興味が無くなったり無視をします。
一方で、自分に関係ある・知っている物だけど、違和感がある物(例:いつも食べているのに良く似ている異なるキノコ)は、良く注意をしないと良い物か悪い物か分からない。その為、興味関心を引く様に、我々は進化してきた、という話です。
これは、新規事業やサービスを作る時に覚えておくべき考え方でしょう。「斬新なサービスを!」といって、新たしすぎる物は、意味不明で無視される可能性があるかも、という事です。(経験あり)
このテクニックを使ったのが、エヴァンゲリオンでしょうか。
NHKトップランナーに映画監督の庵野氏が出演した時、以下の様な発言がありました。
これなんかも、違和感を利用した惹きつけ方の手法だと思います。
■脱・常連
人の入れ替わりがコミュニティを成長させる
衰退しないコミュニティ作りについて、以下の様に述べています。
かつてのオンラインゲームのように囲い込みをしようとすると、囲い込んだ人達は”常連化”していきます。それは短期的には有効であっても、長期的に考えると、コミュニティを衰退させる大きな要因になってしまいます。(p177)
これ、実際の仕事だと常連優遇をどうしてもしたくなるんですよね。僕も仕事でサービス改善をする時「今のユーザーはどういう人達で、何をすれば喜んでくれるのか」を考えてしまいます。
そこで川上さんは、「フラれる前にフッてしまう」事を勧めています。現状のサービスがまた十分に楽しんでもらえているのに、次のサービスへ移行していくという。。。
だからこそこの記事でも書かれている通り、ユーザーから批判があろうが新しい事にドンドンとチャレンジしているのでしょう。
これは非常に大きなポイントだと思います。ジャンルは全く異なりますが、新日本プロレスのオーナーも、同様の事をおっしゃっていました。
コアなユーザーがライトなユーザーを拒絶していたがために、プロレスが衰退していった面もありました。僕は“すべてのジャンルはマニアが潰す”と思ってい ますから。ただ、今のプロレスに関しては、そんな排他的なコアユーザーは少なくて、みんなでプロレスを盛り上げたいという気持ちが強い。(http://www.news-postseven.com/archives/20140102_234363.html)
有料動画サービスとして限られた成功事例であるニコニコ動画、今後のユーザーサービスについても、上記の観点を持ちながら、要チェックです。
schoo(スクー) スタートアップならおさえておきたいAWS(Amazon Web Services)入門 を見て。
Webサービスを利用する際に利用する、サーバーの選択肢として必ず出てくる【Amazon Web Services】。
僕は文系なので、何故そんなに人気なのか?知りたくて受講をしました。
だって、Amazonって通販サイトだよね?なんでサーバーレンタル事業なんてしてるの?しかも強みがあるの?っと疑問だらけでした。
受講してなんとなく感じた事は、サーバー構築って名前通り、ガチガチの柔軟性が無いイメージだったんですが、全くそうでは無い事。
むしろ、ガチガチに作りこむと不測の事態に対応できず、サーバーダウンやサービス停止といった事態になってしまう。
それを避ける為には、構成要素を細切れにして、それぞれに柔軟性を持たせ対応する事が重要。AWSは、そうした事がシステム的にも用意で、ビジネス的にも従量課金の為、人気が出ているという事ですね。
いやーしかし基礎知識が無いと難しいですねぇ。
Webディレクターとしては、細かい話よりもシステム構成時のポイント〈拡張性やサーバー負荷への対応など〉を押さえておく事が重要ですね。
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■Amazonのビジネス
Amazonは95年の創業以来、20年近くWebを通じた配送事業に取り組んできました。
そのノウハウは膨大なもので、メインの物流やそれを支えるITインフラにおいても、試行錯誤を行い、他企業に優位性のあるレベルで蓄積を行っています。
それらを自社だけで持つのではなく、切り出して他企業に販売する様になったのが「Amazon Web Services」です。
※因みに、物流部分を切り出したのが「Amazon Services」という出品・出店サービスです。
■Amazonのビジネスに共通する事項
授業では、上記2つのサービス+Amzonを加えた3サービスに共通する事は何か?という問いかけがありました。
以下の3つの中から選んでください、という問題です。
①Amazon余剰サービスの活用
②薄利多売のビジネス
③法人向けサービス
正解は②です。以下のサイクルを回すのがAmazonのビジネスに共通する事項です。
【資本投資】→【技術投資】→【効率改善】→【値下げ】→【より多くの顧客獲得】→【資本投資】…
面白かったのは、AWSは決して余剰在庫サーバーの有効活用では無い、という事。
現在のAWSは、Amazonが7,000億円企業だった時と同等のサーバーを”毎日”追加している、という恐ろしい拡大戦略をとっています。
そして13年度では2兆個(!)以上のファイルを預かっている様です。
また、2006年から38回もの値下げを実施。できるだけ高く売るというビジネスの基本と真逆の戦略です・・・。
■スタートアップに選ばれる理由
初期費用が不要で使った分だけの従量課金制。
また、スケールアップ/ダウンが用意な為、急激なサービス増減にも対応が可能。
データセンターが世界中にあり、グローバル化もできるし、日本にも2台あるので冗長化?ができる。
■利用しようと思うと、困るポイントもある!との事
・非常に豊富・豊富すぎる・・・。
この辺りはGoogleのサービスと似ていますね。その中でも覚えておくのは4つとの事。
〈Amazon EC2…台数やスペックを柔軟に変更可能。時間課金で支払。〉
〈Amazon RDS…分かり辛いけど、冗長構成やバックアップというリスクヘッジが可能?〉
〈Amazon S3…容量無制限のストレージ+高い耐久性がある〉
〈ELB…従量課金のロードバランサー〉
うーむ、難しい。けどサーバーあってプログラムがあってロードバランサーがあって、これだけで構築ができる感じですかね。
・従量課金の為、費用が分かり辛い
サーバ/データベースが全体の8割~9割を占める。データ転送の費用が分かれば、逆算で分かる様です。
転送費用は1テラで2万円程度。確かに安い気がする…。
■AWSを利用した構成の組み方
1台のサーバー前提の物を、複数サーバーに増やすのは非常に難しいが、2台のサーバー前提の物を更に増やすのは、それほど難しくない。
うーん、その他はMySQLの話等が続き、理解できなかった…。
1台のEC2にDBやWebやキャッシュを詰め込むと、WebがスカスカなのにEC2のスケールアップが必要、等といった無駄が発生する様です。
フォルダ分けと一緒で、小分け小分けで役割を単発化させる方が良いんですね。
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schoo(スクー) 【デイリーポータルZ生企画会議】日常の“おもしろい”を切り取る方法 を見て。
Webコンテンツを考える際、バズる様な面白い企画の考え方を学びたくて受講しました。
実践の企画MTGの部分は、本当にゆる~い雰囲気で皆さんが楽しみながら発散させていました。
一方で、司会の方が出てきたアイデアについて、一言「今のから〇〇って案もあるね」とか「こういう方向で考えてみよう」といった風に、上手く場を盛り上げていました。
単なるアイデアブレストでは無く、絶妙にコメントを挟む事で場が盛り上がり、さらにアイデアが出てくる。まるでトーク番組で、名司会者が他タレントを盛り上げている様なやり取りでした。
誰でもどんなアイデアでも発言できる雰囲気作りと、司会能力を持つ事が前提条件として必要ですね。
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■企画会議
とにかく漠然としたアイデアで、馬鹿な事を膨らませる様にする。
∟食べ物を食べながら話す。何を言っても真面目に聞こえないので、くだらない事が言いやすくなる。
∟企画書は書かない。小難しい事を書きたくなり、真面目になりがちだから。
■自分が興味ある物をテーマにする。その上で、ほかの人が興味ある様に工夫する。
∟一つテーマを決まると、次々と他のテーマを出してみて、比較する。10~15回程度繰り返し、勝ち残ったのであれば記事にできるはず。
∟題材×アレンジ。アレンジとは、新規性では無くて新奇性。「奇妙」である事が重要
ex:パワポ×時代を変える=ペリーがパワポで企画書を持ってきたら?
路線図×目的を変える=料理のレシピを鉄道路線っぽく表現してみる、等
∟一人連想。しりとりでドンドン想定外の言葉と言葉を結び付け、アイデアにする。
また、言葉として”強い”言葉(地獄 DJ 地蔵など)をストックしておき、使う。
ex:カレー→れんが→頑固→こたつ=こたつに入りながら激辛カレーを食べた、等
∟一日中(好きなテーマ)/10万で(好きなテーマ)/朝から(10万円)など
■企画会議(デイリーポータルZの皆様が実際の企画)
・テーマ「10万円フルーチェ」を企画する。
本当に自由にブレストしていて、フレームワーク等を使っている訳ではないです。
自由にドンドン発言(金箔を入れる/重機をつかって作る/牧場に行く)をして、それをファシリテーターがホワイトボードに書き出し、抽象化してカテゴライズしています。
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